2017年7月15日(土)から開催の、金属工芸公募展『いまからまめさら2017』から、注目の作家をご紹介いたします。
太田さんは、東北出身でありながら、京都の伝統的な彫金を習得され、その後長きにわたって第一線で技術者として様々な金工品を生みだしてこられました。彫金とは、鏨(たがね)という小さな刃物を用いて金属をまさに「彫る」地道な作業です。彫金にも透かし・打ち出し・象眼などさらに多種の技法がありますが、太田さんはそのどれにも精通され幅の広い表現を追求してこられました。
近年では、顧客からの受注品だけではなく日本工芸会の伝統工芸展に積極的に出品し、入選した作品はどれも高い評価を得られてきました。種類の違う金属素材を部分的に嵌め分ける象嵌技法、平らな板を裏から打ち出したり表から押さえたりし立体的に成形してゆく打ち出し技法は、太田さんの見どころでもあります。また彼の選ぶ古典的な図案は、海外の金属工芸コレクターにも大変な人気を奏しています。
この春、10年にわたって勤めた彫金工房を晴れて卒業し、生まれ故郷の山形で独立・再出発されました。太田さんの新たな挑戦、今後のご活躍が期待されています。
太田 崇史
略歴
1983年 山形市生まれ
2007年 京都伝統工芸専門学校(現大学校)卒業
2007年3月~2017年4月 工芸工房鎚舞勤務 竹影堂鎚舞氏に師事
2017年5月 山形市に拠点を移す
活動歴
2012年~2016年 いまからまめさら展出品
2014年~2016年 伝統工芸日本金工展入選
(2017年現在)
金属工芸公募展 いまからまめさら 2017
【展覧会期間】
2017年 7月15日(土)~ 7月23日(日) 各日10時 ~ 18時
【授賞式/レセプション】
2017年 7月15日(土) 18時 ~ 20時
【展覧会場】
清課堂
〒604-0932 京都市中京区寺町通二条下ル (店舗案内)
TEL 075-231-3661
【展覧会・作品応募の詳細】
日本語 金属工芸公募展 いまからまめさら
Français Exposition concours d’artisanat du métal « Ima-kara Mame-sara »
English The Ima-kara Mame-sara metalworks exhibition
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