お問い合わせの大変多い純銀製の湯沸し(銀瓶)は、機械を用いない総手延べ製でかなり時間を要するため一年に2点ないしは3点のみ製作しています。これまでは創作の意匠・形状のものが多かったのですが、ここ3年ほどは奇をてらわないシンプルでかつ京都清課堂の正統派の形状で、また日本の古典図画の彫刻に挑戦しています。
昨年2017年は一点、室町時代に活躍した漢画の名画人「興牧(こうぼく)」の山水図を彫刻しました。その作品は、完成し店頭に展示したその直後に売約してしまいました。下にご紹介する本作品は、その同じ興牧の別の山水図を新たに彫り込んだものです。興牧の山水図を彫り込んだ2作目となります。同じ図柄の予定はございません。全て1点限りの品となります。
純銀湯沸 興牧山水図
※ SOLD OUT こちらの製品は完売いたしました。
*興牧(こうぼく)
漢画 関東水墨画派 祥啓派、15世紀後半から16世紀初頭における鎌倉派画人。かの有名な祥啓の弟子の一人だが、この興牧に関する資料は多くない。