寅の月、寅の日にご紹介するのは、金と銀に輝く阿吽之虎の香炉、
霊峰・鞍馬山の鞍馬寺に座する「阿吽の狛虎」がモチーフとなっています。
口を開いた阿形と、口を閉じた吽形が一対となった神社の霊獣として一般的な「狛犬」ではなく、「狛虎」が並んでいる由来は、鞍馬寺の起こり、さらには本香炉を寅づくしの日に合わせてご案内する理由にも関わっております。
奈良時代の末期。鞍馬寺の開祖である鑑禎上人は、夢のお告げと白馬の導きで鞍馬山に入り、鬼に襲われます。しかし寅の年、寅の月、寅の刻に毘沙門天が降臨。上人は、危ういところを救われました。このことから、鞍馬寺では毘沙門天を祀り、その遣いである虎が狛虎として本堂金堂前に鎮座。魔を寄せ付けぬよう、睨みをきかせているのだとか。
また、鞍馬は宇宙の大霊であり大光明・大活動体である尊天(毘沙門天王、千手観音菩薩、護法魔王尊)を仰ぐ、尊天信仰の地。梵字において、口を開いたとき最初に出す音である“阿”、口を閉じて最後に出す音である“吽”は、宇宙の始まりと終わりを表す呪文でもあります。
さて、あらためて香炉の造形にご注目ください。
口元から鋭い牙がのぞく阿吽の虎、大きな口を閉じた吽形の虎。いずれも京都の北の守り、鞍馬寺を守護するにふさわしい勇壮な姿です。とりわけ隆々と盛り上がった背中は力強く、生命力にあふれています。金箔、銀箔がもたらす輝きと陰影によって、筋肉の隆起や細工がより立体的に浮かび上がっているのが、お分かりになりますでしょうか。
お使いになる際は、背中の蓋を一旦外して香を置き、蓋を閉めた状態で炊いていただくと、両肩の穴から香りが立ち上がります。
武神、毘沙門天の遣いを象った香炉が、皆さまを守護すると共に、幸せや華やぎを届けますように。願いを込めて、二頭の虎にめでたい金と銀の箔をまとわせました。
銅 阿吽之虎 金箔 「阿形」
・およその大きさ:w160xd80×h115(mm)
・およその重量:2kg
銅 阿吽之虎 銀箔 「吽形」
・およその大きさ:w160xd80×h115(mm)
・およその重量:2kg
銅 阿吽之虎 青銅 「阿形」
・およその大きさ:w160xd80×h115(mm)
・およその重量:2kg
銅 阿吽之虎 青銅 「吽形」
・およその大きさ:w160xd80×h115(mm)
・およその重量:2kg
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・【予約注文】銅 阿吽之虎 金箔 「阿形」
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