吉祥を呼ぶ「三足の蛙」、コロナ禍に現る。

2020.12.22  香の器

青銅製 三足の蛙 香炉

京都本能寺の宝物として現存し、不思議な逸話を残しています。天下統一を目前にした武将織田信長を突如襲った「本能寺の変(1582年)」前夜、突然この「三足の蛙」が鳴き出し、信長に異変を知らせたという伝説が残っています。

「三足の蛙 香炉」は戦国武将たちが活躍した時代より遥か昔に中国から伝来し、時を越えて本能寺に伝わった「蟾蜍(せんじょう)」と呼ばれる中国の幻獣を表しています。中国ではこの「蟾蜍」が現れると長寿と吉兆をもたらすといわれていて、三本の足を使って財をかき集めるという、とても縁起の良いものとされています。

感染症流行や戦争で世界が一変した近年において、禍をいち早く知らせ、福を呼び込む「三足の蛙」に世界平和と開運吉祥の祈りを込めて制作しました。特別な意味を持つこの「三足の蛙 香炉」を、永年にわたりご愛用頂ければ幸甚に存じます。

清課堂七代当主 山中源兵衛

 

三足の蛙

 

不思議な伝説に包まれた香炉を、弊堂では創業175周年を迎えた2013年に青銅で復元。創業180周年の2018年には銀で製作し、いずれも限定数のみ販売し完売いたしました。今回、私どもにとっても特別な意味を持つこの香炉を送り出すにあたっては、設計を一から見直しています。

本能寺様が所蔵している信長の香炉は、身体が大きく、ずんぐりむっくりとユーモラスな姿。非常に特徴的な意匠で歴史的価値の高いものですが、生活工芸品としての視点で見れば、さらに改良できる部分もあるかと常々考えてました。源兵衛好みの味付けを加えた令和版「銅香炉 三足の蛙」は、手のひらに乗る小ぶりな姿で、より愛らしく洗練されたものとなっています。

叙勲や新築、御結婚のお祝い、お家のお守りとして、大切な方やご自身のおそばに置いていただきたい、縁起の良い蛙です。ぜひ一度店頭で手に取ってご覧いただきたく存じます。

清課堂一同

三足の蛙

三足の蛙

三足の蛙

 

銅 香炉 三足の蛙

・およその大きさ:w125×d70×h85 (mm)
・およその重量:550g
・その他:桐箱入り、古銅色

 

お買い求めについて

京都寺町二条の店舗の他、オンラインストアからもご購入いただけます。

銅 香炉 三足の蛙

清課堂オンラインストアでは、この他各種新作も取扱いしております。