今春の展覧会では、清課堂が推薦する若手女性工芸作家の古川千夏と谷口史をそれぞれ2回にわたりご紹介いたします。第1回目は、古川千夏の初めての個展となる展覧会「GEMME(ジェム) – 珠玉のうつわたち-」を2018年3月30日(金)から4月8日(日)まで開催いたします。
古川千夏は伝統的な七宝技法を基礎としつつ、従来の有線七宝とはまた違う、新しい七宝の素材感や表現を模索し、本来、七宝の絵柄の輪郭を形づくる金属線をあえて際立たせ、独自の方法を用いています。
本展覧会では、表裏全体に独自の細工を施すことで、まるで緻密な花びらが密集したような彼女の主な代表作となるであろうシリーズ「GEMME」より、淡く透明感のある白を基調とした作品約15 点を発表いたします。
若く才能にあふれた作家が独自に編み出した七宝の新たな世界、壮大な時間を費やした手技をご堪能ください。
古川千夏 展覧会「GEMME – 珠玉のうつわたち-」
会期
2018年3月30日(金)~4月8日(日) 各日10時 ~ 18時
会期中休み無し
オープニングレセプション
2018年3月30日(金) 午後6時~午後8時
作家を囲み、ささやかなパーティーを行 います。
作家在廊日
期間中、毎日在廊予定。
但し、時間帯は日によって異なります。
会場
清課堂 〒604-0932 京都市中京区寺町通二条下ル
展覧会詳細・問い合わせ先
Email: gallery@seikado.jp 担当:仲野
古川千夏 / Furukawa Chinatsu プロフィール
1993 | 広島県生まれ |
2012 | 広島市立基町高等学校 創造表現コース 卒業 |
2016 | 広島市立大学 芸術学部 デザイン工芸学科 金属造形専攻 卒業 |
2018 | 広島市立大学大学院 芸術学研究科(前期博士課程) 造形芸術専攻 造形計画研究 金属造形研究室(3月末卒業) 広島市立大学 芸術学部 デザイン工芸学科 金属造形専攻 非常勤助教(4月~) |
受 賞
2010 | 「工芸甲子園2010」京都伝統工芸大学校奨励賞 (京都伝統工芸大学校/京都) |
2011 | 「工芸甲子園2011」京都伝統工芸大学校奨励賞 (京都伝統工芸大学校/京都) |
2016 | 金属工芸公募展「いまからまめさら2016」山中源兵衛賞/オーディエンス賞 (京都/清課堂) |
「第5回そば猪口アート公募展」準大賞 (長野/安曇野高橋節郎記念美術館) |
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「ART MEETS ARCHITECTURE COMPETITION(AAC)2016」最優秀賞 (東京/株式会社アーバネットコーポレーション) |
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2017 | 「2017金沢・世界工芸コンペティション」入選 (石川/金沢21世紀美術館) |
学長奨励賞(広島市立大学) | |
「第6回そば猪口アート公募展」審査員賞 (長野/安曇野高橋節郎記念美術館) |
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2018 | 「第21回 広島市立大学 芸術学部 卒業・修了作品展」修了作品優秀賞 (広島市立大学) |
収 蔵
2016 | 「ステージファースト蔵前Ⅱアジールコート」エントランス (東京) |
(2018年現在)