中秋の名月を愛でるワークショップを開催致しました。
たくさんのご来場を頂き、ありがとうございました。
皆様思いおもいの器をお持ち頂き、金箔の仕上がりにご満足頂けましたでしょうか。
どんな様子だったのか、少しご紹介させていただこうと思います。
七代目によるレクチャー
よい作品を作るため、熱心にアドバイスを聞いてくださっています。
箔押しの工程は大きくわけて5つです
1.器の汚れや油を落とす
2.箔押し液を塗り 乾かす
3.箔をのせる
4.箔を押す
5・余分な箔を取り除く
時にはマスクに手袋と、こんなシーンも・・・
金箔は風と油を嫌う作業なので部屋は締め切っており、皆さん息遣いに気をつけておられました。
ひらひらと、うすく伸ばされた金箔を丁寧に一枚づつのせていきます。
細かく砕いた状態の箔をのせるとまた仕上がりも変わります。
「金箔押し」
言葉の通り金箔を押していく作業。
叩き筆と呼ばれる道具は、筆の先を切り七代目が改良したものを使っています。
面に対して垂直に、強すぎず弱すぎず、
とんとんとん。
ふわっとしたうすい箔が面に伸び、だんだんと艶がでてきました。
一緒に作業をしていると、初めてであったお隣さんとも「こんなのどうでしょう」とお話が弾みます。ワークショップの醍醐味ですね。
内側に箔を一面に押し、外側にワンポイントを決めたり、
深さのあるものは、底だけに押したりと「粋」な方もおられました。
お客様からは
「地味な下ごしらえがの作業がすべてを決めますね。」
「かなり集中できた。」
「結構簡単にできて、他にも自分でやってみたくなった。」との声を頂きました。
また、会期中には堀金箔粉株式会社より代表取締役社長・堀智行氏をお迎えし、「金箔」にまつわるお話を伺いました。
多くのお客様にご来場頂き、歴史背景や金箔のあれこれ、箔と舞姑さんとあぶらとり紙など、興味深いお話を伺うことができました。
今年の「中秋の名月」9月30日は台風が近づき、あいにくのお天気でしたがその前後日にはとても美しい月がみられたように思います。
皆さまはどんな夜を過ごされていたのでしょう。
お作りになられたぐい呑みにお酒を、お皿にお団子をという時間があったのでしょうか。
今後も様々なワークショップを開催していく予定です。
皆様のまたのお越しをお待ちしております。