佐故 龍平展 Ryuhei Sako

2006.10.24  佐故龍平 展覧会

岡山県在住の鍛金作家“佐故龍平”さんを清課堂ギャラリーに、初めてお迎えすることになりました。今年30歳、広島市立大学芸術学部卒業後、日本伝統工芸展他、重ねて受賞される等、御活躍めざましい作家さんです。
京都の若い鍛金作家“里村茂是”さんと“植田千香子”さんにも、賛助出品して頂きました。

 

“ 木目金・もくめがね ”という技法があります。

銅や銀の板を何層にも重ね、彫り込み、叩き、磨きあげて、木目の様な模様を作り出します。

佐故龍平さんはこの技法を得意とし、銅、銀と共に、非常に堅牢で、形成、加工が難しい四分一という金属を使っています。四分一とは銅が3/4 銀が1/4の合金で“朧銀・おぼろぎん”ともよばれます。この金属は、細やかで渋い灰色や黒色の階調を生み出す事ができ、モノトーンの渋い色調で清楚な繊細な木目金を作りたかった佐故龍平さんの感性と共鳴したのです。

 

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こちらは隣接された和室にて、植田千賀子さん、里村茂是さんの作品も併せて展示させていただきました。賛助出品の形で作品をご出品いただきましたが、作家、金属の種類、技法によって様々に見える表現の違いをお楽しみいただきました。