小山泰之個展「REPEATING（リピーティング）」

清課堂は、2013年4月26日（金）から5月11日（土）まで、【小山泰之個展「REPEATING（リピーティング）」】を開催します。

 

小山は大学在学中からアルミに着目し、金属工芸作品とともにジュエリーやテーブルウェアの制作を手がけてきました。ここ数年は積極的に展覧会を行い、完成した器物だけでなく、手作業を含む様々な製作工程にも焦点を当てるなど、「工芸の真理」に迫る数少ない作家の一人です。

本展で紹介する作品は、家庭のどこにでもあるアルミフォイルという身近な素材を用い、誰しもが経験を持つ「丸める」という行為を反復することによって生み出された銀色の小さなボールで構成されています。伝統と革新、平面と立体、薄さと厚み、現在と未来など対象的な要素を秘めるとともに、同じ行為を繰り返すという制作手法は「モノをつくるという行為が、工芸へと発展していくさま」を感じさせ、「工芸とは？」と問いかけています。

「球形」というシンプルなフォルムは小山のモノに対する誠実さの表れと見える一方で、モノが溢れる社会に対する皮肉や反抗心も窺うことが出来ます。自身の魅力である絶妙なバランス感覚によって構築された作品を通して、工芸のみならず美術・建築、またそれ以外の広い世界において様々な意見が生まれることを期待しています。

展覧会は入場無料。本展を多くの方にご観覧いただければ幸いです。

[　期　間　]　2013年4月26日（金）～5月11日（土）　午前10時～午後6時
＊ 期間中、日曜日祝日とも開廊しております（入場無料）

[　会　場　]　清課堂ギャラリー
京都市中京区寺町通二条下ル 妙満寺前町462

[ パーティー ]　レセプションパーティーを4月26日（金）午後6時から行います。
作家によるギャラリートークもございますので、お誘いあわせて是非ご参加ください。