荻野NAO之 写真展 「閒 会」 トークイベントスケジュール 

2016.04.06  展覧会 荻野NAO之

(English follows Japanese)

清課堂ギャラリー初の写真展となる荻野NAO之写真展 「閒 会」(まかい)を2016年4月21日(木)から5月22日(日)まで開催いたします。
会期中に様々なテーマでゲストを迎え、荻野NAO之氏とのトークイベントを5回開催し、このトークイベントを通じて、荻野NAO之という作家の思考、根底にある世界を感じて頂ければと思っております。
是非、みなさまおこし下さいませ!

 

トークイベント  スケジュール


第1回目:

荻野NAO之 × アンマリー・ゼトフ (IBASHOギャラリー・ディレクター/ベルギー)

・日時 : 4月30日(土) 18:30~20:30
・会場 : 清課堂
・対談タイトル : 「日本人写真家と西欧の写真マーケットを繋ぐ狭間の居場所」
※こちらの対談のみ、日英通訳を介しての対談となります。

なぜ、今、“日本に関連した写真”を専門に扱うIBASHOギャラリーがベルギーで生まれたのか? ギャラリーの設立者の一人で、写真のコレクターでもあるアンマリー氏を迎え、ギャラリー設立の背景や、所属作家である荻野氏との出会いや作品について、日本人写真家と西欧の写真マーケットとを直接結びつけていく 展望について、そして写真作品をコレクションすることについてなどを対談。

アンヌマリー・ゼトフ / Annemarie Zethof
https://www.ibashogallery.com/
IBASHOギャラリー(ベルギー、アントワープ)の設立者メンバー兼ディレクター
1971年 オランダ生まれ。
オランダで10年間弁護士の仕事をした後、写真の分野へ転向するため2005-2007年の間フォトアカデミー・アムステルダムへ通いフォトグラファーとして必要な技術等を学ぶ。 数年間オランダ国内で商業写真のカメラマンとして仕事をした後、2008年に夫の転勤に伴ってロンドンへ移住。
2012年から2014年にかけて、マンチェスター大学の写真専攻の修士課程を、提携校であるサザビーズ・インスティチュート・オブ・アートにて修了。
2014年にはロンドンのジェームズ・ハイマン・ギャラリーでインターンとして在籍。
同年8月にベルギーのアントワープに移住し、日本のフォトグラファーに特化したギャラリーを夫のマーティン・ヴァン・ピーターソンと共に設立し、翌2015年3月に「IBASHOギャラリー」をオープン。
同年5月にフォト・ロンドン、6月にブリュッセルのアジアン・アート、9月にはアムステルダムのUNSEENとPAN(写真も含めたアート・フェア)など、数多くのイベントに参加。
本年、2016年のフォト・ロンドンとUNSEENにも引き続き参加を予定。

(2016年現在)


第2回目:

荻野NAO之 × 八十住孝 (起業家)

・日時 : 5月3日 (火・祝) 18:30~20:30
・会場 : 清課堂 
・対談タイトル : 「写真家と起業家の地下水脈」

荻野氏が写真家になる以前に八十住氏と出会い、両氏が京都に移住したことにより十数年ぶりの再会から、 現在のそれぞれの帰属領域を超えたところの思考についての対談。

八十住 孝 /やそずみたかし
大学の経営学部とデザイン学校のダブルスクール後、デザイン会社勤務を経て、1989年マザー株式会社設立。
雑誌ぴあ誌アートディレクター、デザイン学校講師、ヴィレッジヴァンガード設計、ファニチャーメーカー設立、ゲームショップ経営、日本で二番目のMacスクール設立経営、等を。 現在、IT会社/マザー株式会社 代表取締役、音楽企画会社/株式会社EMC 副社長、建築設計会社/株式会社設計組織DNA 執行役員、顧客管理サービス会社/取締役、食品会社/執行役員、他数社の顧問や株主。
過去に、知的財産信託会社、受益権販売会社、知的財産企画会社、等の会社を経営。 プライベートでは過去に、インスタレーション&パフォーマンスの活動を。現在、クリエイターイベント&交流会を京都(Desalon)と名古屋(5T)で主催。著書「武装した消費者」サムシング出版。2006年より京都在住。

(2016年現在)


第3回目 :

荻野NAO之 × 山本雅二 (ガクブチのヤマモト四代目当主) × 山中源兵衛 (清課堂七代目当主)/ 額縁の製作工程工房見学と鼎談

フレーム工房見学 (予約制)
・日時 : 5月7日 (土) 18:00~18:30

・会場 : ガクブチのヤマモト西店工房
     住所: 京都市中京区寺町通三条上ル天性寺前町540
・工房見学内容 : 額縁の製作工程見学
・予約申込制 : 定員20名

鼎 談
・日時 : 5月7日 (土) 18:30~20:30
・会場 : ヤマモトギャラリー
              住所:京都市中京区姉小路通寺町東入ル下本能寺前町492     ※ガクブチのヤマモト西店工房より徒歩1分
・鼎談タイトル : 「失敗の財産」

ホワイトキューブではない清課堂ギャラリーが持つ独自の空間で写真を展示するにあたり荻野氏より、写真を収めるフレームにも錫を用いることで、写真の世界感がより際立つのではないかという提案を受け、清課堂とガクブチのヤマモト(所在地:京都市)とで本展覧会の為のフレーム制作をコラボレーションしています。 フレームの完成までの道のりについてや、経験を積み重ねることによって見えてくるアートや工芸についての 鼎談。

山本 雅二 /やまもとまさじ
有限会社ヤマモト 代表取締役社長(4代目店主) 屋号 ガクブチのヤマモト 創業1905年〈業種〉額縁 製造・販売
主に美術界のオリジナルフレームデザイン・制作
経歴
1988年~精華大学 美術学部 日本画学科~1992年卒業
1992年~東京で額縁職人の世界へ就職 一から作り上げて行く中で疑問を持ちながら基礎を学ぶ
1995年~ヤマモトで業務しながら先代の追及する額縁作りを伝授し新たな見せ方を探求
2005年7月 代表取締役 就任
経営全般、営業、制作指導、デザイン、企画等あらゆる業務をしながら現在に至る

(2016年現在)


第4回目:

荻野NAO之 × 中島智 (芸術人類学者・造形作家)

・日時 : 5月8日(日) 18:30~20:30
・会場 : 清課堂 
・対談タイトル : 「亡霊としての芸術」

人類が永い時間を過ごした洞窟の中の「影」から「写真」にいたるまで、イメージの亡霊/perceptionを巡る 対談。

中島 智 /なかじまさとし
1963年生まれ、岡山県倉敷市出身。 芸術人類学者。造形作家。 名古屋芸術大学美術学部卒業。 1986年からアフリカ・コートジボワールのセヌフォ族や、南西諸島や中国雲南省のナシ族など各地をフィールドワーク。その間にメラネシア民俗芸術館を創設し、展覧会も企画。 名古屋芸術大学大学院、武蔵野美術大学、慶應義塾大学非常勤講師。

(2016年現在)


第5回目:

荻野NAO之 × 龍村周 (錦織 光峯)×山中源兵衛 (清課堂七代目当主)

・日時 : 5月14日(土) 18:30~20:30
・会場 : 清課堂
・鼎談タイトル : 「変態する素材」

荻野氏は被写体を、龍村氏は色糸を、山中源兵衛は錫を。それぞれがその対象と向き合うことよって変態して ゆく素材。そこから見えてくるものとは?伝統や工芸やアートに通じ鼎談。

龍村 周 /たつむらあまね
曽祖父に初代龍村平蔵(号・光波)、祖父に二代龍村平蔵(光翔)、父に織物美術家龍村光峯を持ち、自らも高機を織り、錦の伝統織物の後継者となるべく日々制作に取り組む。
企業のエントランスに飾る作品や神社に納入した作品などを多数制作。また日本の伝統織物の継承や活性化などの取り組みを多岐にわたって行い、能や組みひも、刺繍など「糸」に関連する方々とのプロジェクト活動、さらに織物文化事業として工房見学や機織り体験や織物職人を招きしサロンを開催するなど織物文化を広めるための活動に取り組む。
織物研究の分野では歴史文化工学会(Society for Science of Culture and History)にて研究発表等も行う。
個展や講演、ワークショップなども毎年多数開催。同志社大学ではプロジェクト科目の嘱託講師として学生と織物文化活性化を目指したプロジェクトにも取り組む。


山中 源兵衛 /やまなかげんべい
(第3回目・5回目 鼎談出演)
1969年 京都市生まれ
2007年 七代山中源兵衛襲名
江戸時代創業の錫・銀・各種金工品の専門店にして、現存する日本最古の錫工房「清課堂」当代主人。 茶器、神具、飲食器などの伝統的錫製品を製作する傍ら、現代感覚にあふれた金工品のデザイン、店舗敷地内にあるアートギャラリーの運営にも携わる。

(2016年現在)

 

荻野NAO之写真展 「閒 会」展覧会

2016年4月21日(木)~5月22日(日) 各日午前10時~午後6時  ※会期中、休廊日無し。

写真展会場
清課堂 京都市中京区寺町通二条下ル(店舗案内
TEL 075-231-3661

展覧会、トークイベント詳細・問い合わせ先
email: gallery@seikado.jp  担当:仲野

 

Talk event

The 1st:
Naoyuki Ogino × Annemarie Zethof
“IBASHO -the bridge between Japanese photographers and the Western photography market-“
2016/04/30   18:30-20:30
Venue:SEIKADO

Overview of the talk:
The gallery IBASHO was established in Europe, and they have started to bridge Japanese photography directly with the European photo market. Why is this? We will invite Ms. Annemarie Zethof, the co-founder of Ibasho gallery and photo collector, and listen to her talk about the “Why” and “How”, together with an artist they represent, Japanese photographer, Naoyuki Ogino.They will also talk about Ogino’s work and about collecting photography.

Annemarie Zethof
https://www.ibashogallery.com/
My title is Director and co-founder of IBASHO gallery in Antwerp, Belgium
I was born in 1971 in the Netherlands. After a career of ten years as a solicitor in the Netherlands I switched to photography. I went to the Fotoacademie in Amsterdam from 2005-2007 to be trained as an independent photographer, while still working as a lawyer at an insurance company. I worked as a commercial photographer for some years in the Netherlands before moving to London for my husband’s work in 2008. From 2012 until 2014 I followed and completed a Masters-programme Photography at the University of Manchester via Sotheby’s Institute of Art. During the first half of 2014 I was an intern at James Hyman Gallery in London, before moving to Antwerp, Belgium with my family in August 2014. Together with my husband, Martijn van Pieterson, we have set up and opened a photography gallery specialised in Japanese photography in March 2015. In 2015 we have participated at the following fairs: Photo London in May, Asian Art in Brussels in June, UNSEEN in Amsterdam in September and at PAN (a general art fair) in Amsterdam. In 2016 we will participate again at Photo London and UNSEEN.

(As of 2016)

 

The 2nd:
Naoyuki Ogino × Takashi Yasozumi
“syashin-ka to kigyo-ka no chikasuimyaku”
2016/05/03   18:30-20:30
Venue:SEIKADO

Language: This event will be held in Japanese only. For talk event details, please see the Japanese details above.

The 3rd:
Naoyuki Ogino × Masaji Yamamoto × Genbei Yamanaka
“shippai no zaisan”

2016/05/07   18:00-20:30
Venue:Gaku-buchi no Yamamoto and Yamamoto Gallery

Language: This event will be held in Japanese only. For talk event details, please see the Japanese details above.

The 4th:
Naoyuki Ogino × Satoshi Nakajima
“bourei toshiteno geijyutsu”

2016/05/08   18:30-20:30
Venue:SEIKADO

Language: This event will be held in Japanese only. For talk event details, please see the Japanese details above.

The 5th:
Naoyuki Ogino × Amane Tatsumura × Genbei Yamanaka
“hentai suru sozai” 

2016/05/14   18:30-20:30
Language: This event will be held in Japanese only. For talk event details, please see the Japanese details above.

For more information, please contact:
Yukako NAKANO at: gallery@seikado.jp
SEIKADO Studio/Gallery of Pewter, Serilver, Metal Crafts and Arts